祝 西九州新幹線開通 その1
令和4年9月23日 西九州新幹線の武雄温泉・長崎間(66km)が開通します。開通に先立ち、試運転の列車に載せて頂きました。駅も列車もまさにピカピカでした。全長66kmと日本で一番短い新幹線ですが、音も静かで揺れも全くなく最高の乗り心地でした。列車の名前もいまや長崎特急の代名詞でもある5代目「かもめ」号です。
試運転当日のワクワクをみなさまにお届けいたします。
武雄温泉駅は在来線と新幹線が同じホームで乗り換えができます。これは、九州新幹線が新八代・鹿児島中央間で暫定開業した時の新八代駅同じ方式です。対面乗り換え方式により、とても便利です。
武雄温泉駅を静々と音もなく出発した「かもめ」は右手に武雄温泉のシンボル「赤い楼門」に見送られながら一路港町長崎へと走りだします。お隣の駅「嬉野温泉」までは5分ほどです。武雄・嬉野間はかつては軽便鉄道が走っていましたが、廃止後は「国鉄バス(JR九州バス)」が唯一の交通手段でした。その嬉野温泉にも鉄道で行けるようになりました。
嬉野温泉の湯けむりを仰ぎながらかもめは次の駅「新大村」目指します。新大村に近づくと、車窓右手には大村湾の海原が広がってきます。新大村駅は長崎空港への玄関口でもあります。私が乗車したかもめ号からはちょうど、長崎空港に着陸する飛行機が見えていました。
新大村を出ると、キリシタン大名の大村氏の居城跡大村公園を右手に見ながら、次の駅「諫早」にかもめは進みます。西九州新幹線は山陽新幹線同様トンネルが多いのも特徴です。あっという間に「諫早」です。諫早駅は新幹線の駅にには珍しいの平面駅となっています。そのため諫早駅の前後は軽い坂道になっています。この駅の停車には技術がいるそうです。諫早は島原・雲仙への玄関口になります。
諫早を出るとかもめは再びトンネルの入ります。トンネルを抜けると、いきなり、車窓は明るくなり、あっという間に「港町長崎」に到着です。右手には長崎のシンボル稲佐山がお迎えをしてくれます。長崎駅も新幹線の開業に合わせ、新装されました。在来線もかつてのかもめ広場前から稲佐山方向に少し移動して、新幹線のお隣に仲良く並んでいます。
武雄温泉から長崎まで約30分ほどの道のりでした。
ここからは、西九州新幹線の車内をご案内いたします。営業運転では、長崎寄りから1号車2号車の順に6号車までつないでおります。1号車から3号車までは、指定席です。4.5.6.号車は自由席です。指定席はいずれも落ち着いた色調で、1号車はグレー(菊大柄)、2号車はグリーン(獅子柄)、3号車はベージュ(唐草)、4・5・6号車は明るいイエローになっています。また、床もそれぞれ異なった図柄になっており凝った作りになってります。
西九州新幹線の開業により、博多・長崎間は最速1時間20分となります。ここでお得な情報です。9月23日から12月31日まで、JR九州では、「かもめネット早得7」と題してお得な割引切符が発売になります。「JR九州WEB会員」へ登録すると通常片道6050円のところを半額に近い3200円で西九州新幹線かもめに乗車することができます。この機会に是非いちど、ぴかぴかの西九州新幹線をお楽しみください。