九州鉄道記念館戸畑分館(41)
「東唐津行」「西唐津行」行先札(筆字)
佐賀県唐津にはかつて東唐津と西唐津の2つの終着駅がありました。佐賀から北上する佐賀線の終着駅は西唐津。博多から西へ延びる筑肥線の唐津の玄関口は東唐津。2つの「唐津」はこの町の地形によるものと言われています。唐津の街には松浦川という大きな川が流れており、町が2分されています。筑肥線が唐津まで延伸されたころ、この松浦川に鉄橋を架ける費用がなく、松浦川の東岸に「東唐津駅」を作ったと言われています。現在ではこの東唐津も筑肥線の中間駅になってしまい、終着駅は「西唐津」になっています。本院では、この「東唐津行」と「西唐津行」の行先札を大切に保存してます。