九州鉄道記念館戸畑分館(58)
行栖鳥・行田牟大(右書き・筆文字・琺瑯製)行先板
太平洋戦争の折、金属のほとんどは供出のため、軍に接収されました。鉄道の行先札も例外ではなく、そのほとんどが供出され、戦後残っているものはほとんどありません。特に九州・北海道・四国の戦前の行先札は現存するものが少ないと言われています。本院では奇跡的に残った4枚の戦前の右書き・筆文字・琺瑯製の行先札を保存しています。この「行栖鳥」「行田牟大」のその一つです。がっしりとした大きな筆文字がなんとも時代を感じさせる一品です。