芦屋線の行先板
九州鉄道記念館戸畑分館(121)
芦屋線は昭和22年に当時の進駐軍芦屋基地への物資と旅客の輸送を目的とし、大蔵省が終戦処理費で建設し、運行は国鉄に委託していました。開通当初は米軍関係者のみしか旅客利用できませんでしたが、昭和25年には一般にも開放されるようになりました。正式には国鉄の所管ではないため、当時の時刻表にも掲載のあるもの、ないものが存在しました。また終点の筑前芦屋駅の先に、芦屋乗降場なる駅があったという記録もあります。昭和36年、米軍芦屋基地の返還と同時にこの線もその役割を終え廃止となりました。現在でも多くの謎を秘めた路線です。本院では、この芦屋線の行先板を大切に保存しております。