九州鉄道記念館戸畑分館(6)
行先札「東小倉行・彦山行」
昭和31年まで、現在の小倉北区赤坂付近に「国鉄東小倉駅」という駅がありました。東小倉駅は大正4年に小倉鉄道添田線の上添田駅(現在の添田駅)までの開通とともに同線の始発駅として開業しました。この駅は添田線・日田線列車のみの停車で、鹿児島本線側にはホームすら設置されませんでした。そのため、添田線・日田線から鹿児島本線に乗り換えるときは、一旦駅の外に出て西鉄北九州市内線で東小倉駅と小倉駅の間を移動する必要がありました。この行先札は東小倉駅の存在を示す60年以上前の貴重な資料です。